手術設備のこだわり
MACHINE
目に優しい低侵襲な手術
全国的にも先駆的に3Dイメージングシステム(TrueVision 3D Surgical Visualization System)を導入し、低照度で眩しくない手術を実施
国際雑誌にもその有用性を証明
眼科の手術は顕微鏡を覗き込みながら行うのが一般的ですが、当施設では顕微鏡の映像を高感度カメラを使って大型3Dスクリーンに大きく映し出し、術者は3D眼鏡を装用して顔を上げてスクリーンを見上げながら手術を行っています。
この手術方法が「3D Heads-up Surgery」です。
現在、高感度で鮮やかな映像を映し出す3Dカメラとして、「SONY HDビデオカメラ
MCCー1000MD」を顕微鏡に取り付け、3Dモニター「LMD-X550MT
SONY製」と組み合わせることで自然な立体感と広い視野、微細な部分も高解像度で拡大表示される3D映像として利用しています。
これにより、深い焦点深度と高感度が得られるようになり、より精度の高い手術が安全に行えるようになりました。従来の顕微鏡では、光量を上げないと手術がしづらかったため、患者さまは、かなり眩しさを感じるという苦痛を伴っていましたがMCC-1000MDにより通常の20分の1以下まで光量を下げることができ、
ほとんど眩しさを感じなくなりました。
また、術者とスタッフが同じ映像を共有することで、手術の進捗状況に合わせた対応が可能となり手術時間の短縮など患者さまの負担が軽減できるメリットもあります。
手術器具や医療機器
AMO社
カタリス プリシジョンレーザー(CATALYS™)
厚生労働省認可の白内障手術専用のレーザー装置
高精度の3次元フルボリュームOCTを搭載し、前眼部の状態をリアルタイムで把握することで、正確なレーザー照射を実現します。
Leica社 眼科手術用顕微鏡システム
4本の同軸LED光による照明と革新技術で深くなった焦点深度により確実に細部まで観察できるようになりました。また照野径が調整でき、個々の患者さんの眼に合わせた照明が可能となり低照度でも良好な視認性、優れたコントラストが得られます。
さらに、術中にリアルタイムで高解像度、深度の深いOCT画像で断層構造を可視化することができます。
Leica社 眼科手術顕微鏡システム
精密なライカ光学系と、LED
とハロゲンのデュアル照明システムにより、鮮明な立体照明と安定したレッドリフレックスが実現されています。卓越した映像、執刀医にとっての快適な姿勢、そして直感的な操作による、効率的なワークフローと精密なマイクロサージェリーが行えます。
手技・技術を積極的に導入
AMO社
白内障および網膜硝子体手術用の総合手術装置
当院では徳島県で初めて、手術システム「UNITY®VCS」を導入しました。
2025年に発売された、白内障および網膜硝子体手術用の総合手術装置です。従来機種のCENTURION®や、CONSTELLATION®のシステムを統合させ、白内障・硝子体手術の切り替えがスムーズになったため、手術時間の短縮が期待できます。独自の流体システムにより、眼圧の安定性が良いため低侵襲で手術ができ、患者さまへの負担が軽減されます。また、効率的な処理により、切開創への負担も最小化されているため、合併症のリスクが低減します。同じ保険診療でもより良く、質の高い手術ができる装置です。
手術中の眼内圧をリアルタイムで調整
手術中の目の状態を安定して保つことができるUNITYは、手術中の眼内圧をリアルタイムで調整し、できるだけ自然な状態に保ちながら手術を進められる機能を備えています。これにより、医師がより精密な操作を行いやすくなり、安全性の向上につながります。
少ないエネルギーで効率よく白内障を取り除くことができる
白内障手術をよりスムーズで低侵襲で手術を行うことができ、従来よりも少ないエネルギーで水晶体を砕く技術が採用されており、目に負担をかけにくく、効率よく白内障手術を行えるのが特長です。
網膜に負担をかけず、より安全でなめらかな手術が期待できる
網膜硝子体手術では、精密に網膜の治療を行うために「硝子体カッター」という器具が用います。UNITYは非常に高速で(1分間に3万回)動くため、繊細な網膜硝子体に負担をかけず、より安全でなめらかに手術を行うことができます。
手術中の視界を明るくクリアにし、より安全な手術を行えるようサポートする技術
UNITYには、手術中の視界を明るく見やすくすることができる新しいLED照明が搭載されています。視界がクリアになることで、医師が細かな部分までしっかり確認できるため、安全で精度の高い手術につながります。
NGENUITY® 3D Visualization System
Alcon社 3Dビジュアルシステム
従来の手術顕微鏡では、実現できなかった高精細・高コントラストのデジタル3D映像を提供できます。必要な手術データをリアルタイムに表示できるDATAFUSIONと統合可能で、よりスムーズで安全性の高い手術環境を構築することが可能です。
高解像度3Dカメラと4Kモニターによる鮮明な手術映像
HDR対応の3Dカメラと有機EL/4Kモニターにより、眼底の微細な構造を鮮明に表示します。高解像度3Dカメラと4Kモニターによる鮮明な手術映像により、色調や明暗差が大きい部位もクリアに捉えることができ、より正確な診断・処置につながります。
拡張された被写界深度で操作性向上
通常の手術顕微鏡では、ピントが合う範囲が狭く、少し位置が変わるたびにピント調節を行っていました。NGENUITYは最大5倍の被写界深度により、広い範囲にわたりピントが合いやすく、術中のフォーカス調整の負担を大幅に低減します。これにより手術効率の向上が期待できます。
組織の見やすさを高めるデジタルフィルター
手術中、医師は眼の中のとても細かい組織を見ながら作業します。しかし、組織の色や透明度によっては、見えにくい部分が出てくることがあります。Tissue Detail
ModeやBlue
Boostモードなど、手術内容に合わせた専用デジタルモードにより、眼内の組織のコントラストが強調され、難易度の高い操作をより確実に行えるようサポートします。
手術情報を統合する DATAFUSION と連携
手術では手術中の映像、光の反射、組織の色の違い、深さや位置関係など、たくさんの情報を同時に見ながら操作する必要があります。NGENUITYがすべてのアナログ顕微鏡と既存のAlcon機器を統合し、必要な手術データをリアルタイムに表示できるDATAFUSIONと連携可能です。よりスムーズで安全性の高い手術環境を実現します。
松本眼科の白内障手術は、患者さま一人一人に「オーダーメイド仕様で計画」
一人一人の身体に特徴があるように眼にも個々の特徴があります。眼の特徴をあらかじめ複数の機器で解析し、再現性と信頼性を確かめて、手術の計画を行っています。
当施設の手術の特徴は、こだわりをもって惹起乱視(手術時の創口が元で生じる眼球の変形)を有効に利用し、術後の眼球の形を最も理想的な状態に近づけるために手術創の位置や形を一人一人に合わせて計画・工夫しています。手術創の位置によっては、高度な技と能力が要求されますが、術者は右手・左手を問わず全症例に対応でき、このような非常に珍しい手法も可能となっています。
Alcon社製VERIONとOCULUS社製Keratograph5Mを使用し強膜血管、角膜輪部、角膜形状、虹彩の特徴を測定しています。
Alcon社製VERION、Haag-Streit(ハーグストレイト)社製Lens StarとCarl
Zeiss(カールツァイス)社製IOLマスター700で角膜曲率半径、角膜厚、前房深度、眼軸長等の各種眼球構成部位を光学的に測定し、より高精度に眼内レンズ度数を算出しています。
Alcon社製のVERIONとARGOSを用いて、眼軸長などの結果をもとに、白内障手術の計画作成をサポートします。作成された手術計画データは手術室に送信され、VERIONイメージガイドシステムによって、角膜の切開位置、眼内レンズの乱視軸や固定位置などが目の上に表示されます。
ARGOS®の特長
白内障手術時に眼内に挿入する眼内レンズの度数は、角膜の形状(カーブ)と眼軸長(目の奥行き)をもとに算出されます。ARGOS®はその眼内レンズの度数を測定するための器械です。測定速度が速く、測定結果のばらつくリスクを軽減することができ、より精度の高い眼軸長データの測定が可能です。
乱視がある方で、乱視矯正用の眼内レンズが推奨される方には、術前検査の結果を元に作成された、患者さま一人ひとり専用の手術計画のデータを手術室に転送します。VERIONイメージガイドシステムを使うことで、術中に角膜の切開位置、乱視矯正用の眼内レンズの軸や固定位置などが手術顕微鏡を通して、ガイドライン(目印)を目の上に重ねて投影することができます。これによりレンズ度数や、乱視矯正の精度の向上が期待でき、術後の度数ズレのリスクを減らすことができます。
多くの皆様にメガネ要らずの人生を過ごして欲しい
四国では二番目、徳島県では最初に術中屈折解析装置「術中波面収差解析装置ORA
V-Lynk」を導入しました。AI技術により世界中の実績をリアルタイムで考慮しながら、より精度の高い人工眼内レンズを選定することが可能となりました。その結果、より理想に近い術後の裸眼視力「メガネ要らずの視力」を得ることが期待されます。ORAシステムは、白内障治療における眼内レンズ(以下「IOL」)の挿入術時に使用される術中診断ツールで、医師は、術中にリアルタイムで患者さまの屈折情報が把握できるため、より最適なIOL度数および固定位置が選択でき、術後の見え方に対する満足度をさらに高めることが期待できます。
事前にレンズ度数や固定位置を設定しますが、切開や水晶体除去などにより目の状態が変化するため、設定した度数や固定位置に誤差が生じることがあります。特に多焦点および乱視用のIOL移植においては、僅かな差が結果に影響を及ぼす可能性があるため、より正確なデータを使用することが望まれます。
リアルタイムな術中検証「ORAシステム」
ORAシステムの特長
① IOL挿入術における主要な測定値を術中リアルタイムで表示
手術の精度が向上し、患者さまのより良好な症状改善が得られる
② より最適な度数・固定位置を提案
術中に眼球全体の屈折度数を評価し、IOL固定位置角度を1度単位で検証
③ 手術によって生じる変数を最適化してフィードバック
世界中の手術結果をもとに、手術によって生じる変数を定期的に最適化・アップデート
症例を重ねるごとに医師の手技にあったIOL定数・惹起乱視を検証し、医師ごとにカスタマイズされた手術を提案
インテリジェントな手術計画「ベリオン」
白内障手術の精度と再現性を高めるシステムです。
① 測定モジュール
角膜屈折力と軸の測定、眼表面の特徴を分析
② ビジョンプランナー
眼内レンズ度数計算や、トーリック眼内レンズ・SIA・角膜弧状切開による乱視矯正を計画
③ エレベーションテーブル
術前に計画した切開位置・前嚢切開位置、IOL中心固定位置、トーリックIOL軸を顕微鏡下とモニタにデジタルマーカーで表示
白内障手術の流れ(一部)
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VERIONを用いて 強膜血管、角膜輪部、虹彩の特徴を捉え測定
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VERIONを用いて 眼内レンズ、切開位置、乱視矯正レンズの軸決定を計画
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ORAシステムを用いて 目の動きに合わせ(トラッキングして)術前に計測、計画した情報を手術顕微鏡で見る眼球上に表示
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手術直前の患眼認識・登録
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Capsulorhexis(嚢切) ガイド
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Toric (乱視)ガイド
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Centration(中心固定位置)ガイド
Alcon社 超音波白内障手術装置
CENTURION ACTIVE SENTRY®
ハンドピースは白内障手術中にリアルタイムで眼圧の変動を検知し、灌流液の注入量を自動調整することで、手術中の眼圧を低く一定に維持し、安定性と安全性の高い白内障手術を実現します。
Alcon社 硝子体網膜手術用装置
日本で使用されている硝子体手術器械で、27Gを使用し切開創わずか0.4mmの最小の切開創で行える小切開硝子体手術、ガス注入、シリコンオイル注入抜去、眼内レーザーなど、高い次元の網膜硝子体手術に対応しています。安全で低侵襲の手術が可能で、手術時間も短く、患者さまの負担が格段に減りました。
白内障・硝子体手術を同時に行う事のできる手術装置です。
人工の眼内レンズ選択基準
患者さまにとって裸眼で見やすく安全な眼内レンズを選択
眼内レンズの選択を慎重に行い、術後の屈折異常を極力矯正し裸眼視力を向上させるため、乱視矯正眼内レンズ(トーリックIOL)を積極的に使用しております。
単焦点眼内レンズ
単焦点眼内レンズ(一般的な眼内レンズ)は、Alcon社製Clareonを使用しております。
このレンズの特徴は、レンズの製造段階からレンズ挿入器具とレンズがセットされているため、レンズ移植まで無菌状態を保つことができ感染症や炎症のリスクを減らせることです。また、先進的な炭酸ガス駆動の自動デリバリーシステムにより、ボタンを押すだけでレンズは眼内適所に移植が可能であり、多くある眼内レンズの中でもこのような機能を持つレンズはClareonだけです。
その結果、眼内レンズ移植に伴う合併症やトラブルは大幅に軽減され安全性の高いレンズと言えます。以上のことからClareonは単焦点眼内レンズの中で最も上等なレンズといえます。そう言われると、手術費用が高くなるのでは?という不安があるかもしれませんが心配はいりません。レンズ代金は当施設で負担いたします。
患者さまの負担金額が増えることはありませんのでご安心ください。
乱視は積極的に矯正
当施設では、乱視の矯正が必要な場合は、積極的に乱視矯正用レンズ(トーリック眼内レンズ)を選定しています。
トーリック眼内レンズを使用することで、物の輪郭がはっきり見え、よりクリアな視界が得られます。トーリック眼内レンズは、レンズの位置決めが大変重要です。せっかく入れたトーリック眼内レンズが精度の低い方法で移植されれば、いくら高性能なレンズを入れても、乱視は十分に矯正されず術後の見え方にも満足が得られない結果となります。そこで術前検査だけでなく、先述したORAシステム等の術中検査機器を活用し、トーリック眼内レンズの角度を調整し、移植しています。
特に多焦点眼内レンズは、乱視を正確に矯正することで、遠近とも高い視力が期待できます。
| レンズの種類 |
レンズ名 |
| 多焦点眼内レンズ |
Clareon® PanOptix® Trifocal トーリック(Alcon) |
| Vivinex Gemetric トーリック(HOYA) |
| テクニス オデッセイ トーリックⅡ オプティーブルー Simplicity(AMO) |
単焦点眼内レンズ (保険適応) |
Clareon® トーリック(AMO) |
| Vivinex トーリック(HOYA) |
単焦点アシスト付き眼内レンズ (保険適応) |
レンティス コンフォート トーリック®(参天製薬) |
| テクニス アイハンス® トーリックII オプティブルー® Simplicity®(AMO) |